ニイハオ中国(つばめ)

戸田ゼミコラムのアーカイブです。このコラムはすでに連載を終了されています。

10月の国慶節に再び北京へ遊びに行ったつばめ、
いきなり彼のご両親宅にお邪魔することに。
まだ出会って間もないのに、こんな展開になるとは・・・。

彼は、もう私のことを両親に話してあったようだ。
向こうのお母さん、息子に外国人の恋人ができたと聞いた日は、
夜も寝られなかったという。そりゃそうだろう。

実は私も、先に日本の母に中国人の彼が
できたことをメールで伝えてあった。
今まで恋人ができても親に話したことなんてなかったのに、
今回はなぜか早めに話しておこうという気になったのだ。
やはり将来への予感があったのかもしれない。
うちの親も、かなりびっくりしていた。
が、反対はしなかった。

彼の両親もびっくりはしたようだが、
反対はしなかった。
「私たちは息子がよければいいと思ってる」
とおっしゃった。
「息子さえよければいい」って?
私たち、まだ結婚のケの字もないのに、
何かちょっと先走ってない?

ともかく、こうして無事両親との食事も済み、次は・・・。
ふたりで遊びに行きたかったのに、全然そんな展開には
ならず。やっぱり中国人と日本人って違うみたい。
さて、どんな国慶節になったのでしょうか。

9月の北京旅行で、ふたりの仲は急展開。
そして10月の国慶節に再び北京へ行くことになった。
国慶節は中国の国の誕生日で、1週間ほど
お休みになる。

今回は、もっぱら彼に会いに。
瀋陽から夜行列車に乗り込み、翌日の朝、
北京に到着。
プラットホームまで彼が迎えに来てくれた。

彼の住まいは北京のど真ん中、王府井の近くのアパート。
両親が国営企業に勤めていて、
会社から分配された部屋らしい。
アパートの中に2室あって、1階に両親、
そして6階に彼が住んでいる。

そして今回、両親宅にお邪魔することに。
「まだ付き合いが始まったばかりだし、
もうちょっと二人の関係が落ち着いてから」
って言ったのだけど、「大丈夫、大丈夫」と彼。

そんなこんなで、まだ彼と会うのも3回目なのに、
もうご両親と対面することに。
中国人って、付き合い始める前に
親に彼女、紹介するの?

後から知ったことだが、中国では結婚に際して
親の意見というのは非常に重要らしい。
本人同士が結婚したいって思っていても、
親が反対して別れるってこともあるとか。

ともかく、いきなりの展開に動揺しつつも、
ご両親宅で食事をいただくことになった。
やさしそうなお父さんとお母さん。
つたない中国語でなんとか会話をつなぐ私。
すごく緊張した。

(第一部:日本語教師つばめの中国人夫との出会い〜結婚)

次の日は土曜日。
長距離バスに2時間揺られて、彼と北京郊外へ
遊びに行った。
そして昼時。地元の料理を食べることになり、
近くの農家におじゃました。
農家の門をくぐると、そこは中庭になっており、
猫やニワトリがたわむれる、ゆったりした時が流れている。

もともと河北省の田舎で育ったという彼。
田舎に来ると、生き生きとしてリラックスするみたい。
ふたりの間も、なんだかとても打ち解けた感じに。

昼食後、山に登った。
山上近くの川べりに座って滝を眺めている時、
彼に「つきあってほしい」と言われた。

予感はあったものの、いろいろなことが頭をめぐって、
すぐには返事できない私。
だって、相手は中国人。
まさか、こんな展開になるとは・・・・。
でも、こんな展開になってしまったのだ。

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