1歳半になったわが家のふたり目ちゃんは、
北京生まれの北京育ち。
日本語と中国語の二ヶ国語が入り混じる環境で
育っていますが、ここ1、2か月のうちに、
言葉(特に日本語)の面でぐっと進歩しました。

1歳前から、母の真似をして単語の最初の音を
繰り返して言ったりしていましたが、
1歳4か月を過ぎた頃から、
「チ・カ・チ・カ」「ここ」「ハエ」「たこ」
「葉っぱ」「あっこ(だっこ)」「ちょうちょ」
など二音以上の音を続けて発音できるようになり、
あれよあれよという間にいろいろな単語をしゃべるようになりました。
2音以上の音をつなげて単語を言えるようになってまもなく、

「でった!(=できた!)」
「しゅっぱ!(=しゅっぱつ!)」
「あ・そ・ぼ」

などの動詞を使った文を言ったり、

「ねっこ、ニャーン」「お、ぼ(=おおきいボール)」
「ハェ、いっぱい」「かべ、ごっつんこ」
「(うさぎにえさをやりながら)ハイ、どーぞ」
「(空のお碗を手に)ない、ない、も(=もっと)」

のような二つの単語をつなげて
自分の言いたいことを表現するようになりました。最初は、

「(朝、本を手に、寝ている母をひっぱりながら)
 お!ほ!(=起きて!本読んで!)。」

「(母の手をとりながら)て、つ(=手つなごう)」

のように、ふたつの単語の頭の音を続けて言う感じだったのが、
これまたあれよあれよという間に

「(自分で靴をはこうとしながら)く、はけ(靴履く)」
「(コンビニの入り口を指し)スーパー、はいる!」
「しっこ、でった(しっこ出た)、やったー」
「(天安門の旗を見て)はた、すごーい!」
「(帽子をかぶって見せに来て)ぼぅし、かぶる(=帽子かぶった)」
「ほん、よん(で)!」「ふとん、かけて!」
「(母の服を持ってきて)ママ、ふく、きって、しゅっぱーつ!」
「おじぃちゃん、あっち行った」

のように、かなりしっかりした文らしきものを
しゃべるように。
「まてまて~♪」と母を追いかけてきて、
「つかわ(つかまえた)!」と母の足元にしがみついたり、
怒ると、「プンプン!」と言ったりするのがかわいいです。

「あれ?」「おっとっと」「よいしょ」などの言葉の使い方や、
物を渡す時の「ハイ!」という言葉の自然さは、
勉強したのではなく、母語として日本語を身につけているのだなぁ、と感じます。
ちなみに今のふたり目ちゃんの口癖は、
「あかん!」「いらん!」「いや!」「ちがう!」で、
完全に関西弁となっています(笑)。
これも日本語を母語として身につけつつある証ですね。

つづく。