日本でお邪魔した友人Mちゃん宅は、
2階まで吹き抜けになった開放感のある玄関、
ひろーいリビングキッチンに本格和室、
明るくて部屋数も十分にあって、
とっても素敵なおうち。

「駐車場スペースも3台もあるし、
緑に囲まれて素敵なおうちだねえ!
うらやましいなぁ」

と言うと、

「ちょっと駅から遠くなったけど、
駅近の前の家より部屋数も1つ増えて
値段はおんなじなんだよ」

とMちゃん。

「それだったらいいじゃない!
環境もよくなって住み心地よくなって
よかったね。また生活環境が変わって、
駅近のほうがよくなったら、
その時また買い換えたらいいしね」

とつばめが言うと、

「いやいや、もう引っ越せば引っ越すほど
お金かかるから、無理だよ」

とMちゃん。
それを聞いたつばめの反応は、
引越し費用なんて高々知れてるんじゃない?
というものだったのですが、そうではなくて、
数年前に買った前の家と今の家、
販売価格は同じだけど、前の家を売る時には
買った価格よりずっと下がっていたので、
その分大きく損したのだという。

不動産価格が日々上昇する中国に住むつばめは、
不動産が目減りするということが
ほとんど頭になかったので、
前の家と今の家が同価格なら
損は出ないじゃん、と思ったのですが、
日本は不動産価格がどんどん下落する時代なのですね。
もちろん地域差はあると思いますが、
買い換えれば買い換えるほど損するというのは、
中国の現状とまったく逆。
中国では、買った不動産が値上がりしたら売り抜けて、
次に上がりそうな物件を買うというのを
繰り返す人が多いです。
不動産の買い替えは、富を産む源泉なのです。

不動産ひとつをとっても、
日本と中国、全然常識が違うんだなあ、と
いたく感心したつばめなのでした。