ニイハオ中国(つばめ)

戸田ゼミコラムのアーカイブです。このコラムはすでに連載を終了されています。

カテゴリ: 250回〜

さて皆様、お正月をいかがお過ごしでしょうか。
つばめは日本でゆっくりまったり
お正月を過ごしています。

中国の内装はあと少しで完了というところですが、
ここに来るまでのあれこれをまた書いていきたいと思います。

北京のうちを内装中のある日、偶然に同じアパートの隣門3階の
おうちを見せてもらう機会があった。

アパートは階段を登って左右に2戸ある造りなのだが、
ここも例によって3階の左右2戸とも
ひとつの家族の所有らしい。

階段を上って、左側のドアを開けると、
まず目に入ったのが、美しい彫刻がなされた
様々な木製家具たち。リビングの椅子から
テレビ台、そして電灯にいたるまで
チャイナ風にまとめられている。

このお宅も最近、B&Qで内装をしたばかり。
家具はチャイナ調とはいえ、
洋風にも合う明るい木目床と統一された白いドアが
モダンな雰囲気をかもしだしている。

左のうちはリビング以外に3部屋あるのだが、
そのうちの1つをダイニングに改造。
素敵なチャイナ風テーブルと椅子が6つ。
サイドテーブルに置物が飾られ、
壁には素敵な絵画がかかっている。
奥の食器棚には美しいグラスやカップが並び、
もうひとつのガラス棚にはお酒類が飾られている。

そしてベランダ。左右のうちのベランダをつないで、
廊下のようにしてあり、陽光がさんさんと
部屋にふりそそいでいる。
例によって、ベランダとリビングの間をつないで
あるので、解放感がある。
きれいに植えられた鉢植えの植物たちも
目を楽しませてくれる。

そのベランダ廊下を通っていくと、もうひとつの
リビングへ。そう、右側のうちのリビングだ。
右側はリビング以外に2部屋あるのだが、
そのうちのひとつは部屋全体が物置になっていた。
部屋数は十分足りているのでしょうね。

そして、左のうちのキッチンと洗面所は
くっつけて一部屋にし、ひろびろとしたキッチンを実現。
逆に右のうちのキッチンはつぶして洗面所を広げ、
バスタブとガラス張りのシャワー室、そして
ひろい洗面台が据え付けられ、花など飾られている。
まるで5つ星ホテルの洗面所のよう。
これはメインの洗面所で、もうひとつ洗面所があるのだ。

見学しているうちに、なんだか迷路に迷い込んだような
気分になってきた。
広い、広すぎる~。
こんなところが、うちのアパート内にあったなんて!
もとの内部の間取りはうちと同じはずなのだが、
左右の2戸をつないでいるのと、リフォームしているせいで、
とても同じ間取りだったとは想像もできない。

なにより驚いたのは、この2リビング+5部屋のうちに
老夫婦2人で住んでいるということ。

義父母の話によると、この老夫婦は香港で長年
仕事をしていて、香港にも家があるし、
北京にもいくつも家があり、
子供たちも外に住んでいるので、
会社から安く譲り受けたこのアパートの2つのうちは
老夫婦しか住む者がない。
なので、左右ふたつのうちをつなげて
改装してひろびろと住んでいるのだそう。
お金は腐るほどあるんだって~!
それを聞いて、なるほど~、
それであの内装、あの間取り、
そしてあの精緻な彫刻の家具たちにも納得。

この老夫婦には、外で時々会って挨拶する程度の
交流があったが、まさかこんな優雅な暮らしを
しているとは思いませんでした。

でもこのレンガ造りの6階建てぼろアパートの外観と、
ドアを開けて入った部屋の中の様子と、
ギャップがありすぎる。。。
日本人にはちょっと信じられない感覚です。
あまりにも釣り合いがとれていないのです。
今までも、このアパートの前に
いろんな高級外車が止まっているのを見て、
なんだか不思議な気分がしていましたが。。。

皆さん、ぼろアパートに入っていく中国人を見て、

「こんなつぶれそうなところに住んで、かわいそうに。。。
 やっぱり中国庶民はまだまだ貧しいんだなぁ」

などと思うなかれ。
そのぼろアパートの玄関を入って部屋のドアを開けた途端、
夢のような優雅な世界が広がっているかもしれないのです(笑)。

皆様、あけましておめでとうございます。
2010年の第1日目をいかがお過ごしでしょうか。

つばめは今、チビちゃんを連れて
日本に帰国しています。

1歳2カ月のチビを連れて約3時間の飛行機、
騒いだり泣いたりしないか少し心配でしたが、
席の両横合計6席が全部空席だったおかげで、
その列を右に左に歩き回って遊び、
機内食を食べた後は、おっぱいを飲みながらねんね、
なんとか無事に日本に到着しました。

そして昨夜、大みそかはチビちゃんを
リビングで寝させて、つばめは家族と紅白歌合戦を観戦。
知らない歌手がいっぱいでまさに浦島太郎気分でした。

中でも印象に残ったのが木村キエラという歌手。
よく通る素直で明るい歌声とうるんで輝く瞳に
透明でやさしいオーラを感じました。
この「Buttafly」という曲は若い人の間では
すでに結婚式の定番ソングとなっているそう。
へぇ~、知らなかった。

もうひとつ感動したのがゆずの「逢いたい」という曲。
これは亡くなったお父さんを思って作った曲で、
生前言えなかった思いを歌に託しているそう。
そう聞いただけですでに涙が出そうになったつばめ。
曲を聞きながら涙があふれてきました。
つばめ、チビちゃんを産んでから
以前にもまして涙もろくなったなぁ、と実感。
この曲、歌詞がとってもいい。
つばめは完全にお父さんの立場になって
聞いていました。おかしいものですね。

歌詞がいいといえばアンジェラ・アキの
「手紙~拝啓 十五の君へ」も心にしみました。
歌詞に感動して泣けるというのは
やっぱり母語の日本語だからだろうなぁ、と思います。
中国語でも好きな曲はたくさんありますが、
歌詞を聞いて涙が出たことはないですものね。
歌には作曲者やその歌を歌う人の思いがこもっているから
それが波動となって人の心を震わせるのでしょうね。

紅白歌合戦鑑賞の後は、
年越しそばを食べながら除夜の鐘を聞き、
無事新しい年を迎えることができました。

一日の朝はお雑煮におせちとお酒をいただき
日本らしいお正月を満喫しています。

どうぞ皆様にとって今年が
光り輝くよき一年となりますように!

先日、窓枠と窓ガラス取替の話を書きましたが、
それにまつわる話をひとつ。

6階の窓を取り替える時、義父が、

「外の車を見張りに行かないと」

とそそくさと外に出て行きました。
それっきりうちに戻ってきません。
後で聞けば、外に立って、

「6階のうちの下に車を止めようとする住民がいたら、
 万一、窓枠やらが落ちて車を傷つけてはいけないから、
 他のところに止めるように注意を促していた」

というのだ。それを聞いてちょっとびっくり。
窓が落ちて下の車を傷つけたら
責任を取るのは窓の会社じゃないの~?
なにもお義父さんがわざわざ寒空の中、
ずーっと見張ってることはないんじゃない?

・・・と思うのは日本人の感覚で、
義父がいうには、窓ガラスを替えているのは
うちの家なので、責任を逃れられないというのだ。
え~っ、そうなの~!?

確かに、もし窓が落ちて下に止まっていた車を傷つけたら
車の持ち主は、まずうちの家の者に苦情を言いに来るだろう。
うちはもちろん、窓枠会社に責任を取るように言うだろうが、
窓を落としてしまった職人さんは田舎の農民出のような感じで
とても高い車の修理代を賠償できないだろうし、
会社もそういう保険に入っている可能性は低いから、
もめるのは必須。
賠償しようにもできないから、何とか責任を逃れようと
するに違いない。

そういうのを見越しての義父の行動なのだ。
何かあってもめるとややこしいから、
事前にそういう可能性があることを
排除しておこうという義父のザ・もめごと予防作戦。
日本だったら、見張るにしても窓枠会社の人が
見張るか、下に縄などを張って
車を止められないようにするとかすると
思うのだけれど。。。
日本は会社が責任を取るので、
会社が事故を事前に予防しようと
対策を取るのが普通ですよね。

そうそう、うちの工事に来ている職人さんが
ドリルで壁に電線を埋め込む溝を掘る際に
誤って隣の壁まで穴を貫通させてしまった時も
同じことを感じました。

日本だと工事請負会社が隣の家まで出向いて
謝罪した上で、修理代+αを賠償するのが
普通かと思いますが、こっちでは違いました。
会社は出てこないのです。
そして、ミスってしまった職人さんも知らんふりで、
隣家からうちに苦情を言いに来て
初めて事件が明らかになる始末。

結局、うちが壁を塗る際に、一緒に隣家の
穴も修理するということになりました。

え~、そんな程度で済む話なんだ、と
あっけに取られるつばめ。
隣家もきれいに内装してまだそんなに経っていないのに
穴を開けられて、内心穏やかならないものがあると
思うのだけれど。。。

中国の会社は、一流の大会社を除いて、
日本の会社のように万一のミスや事故の時、
責任を取ってくれるとは限らない、
だから客である依頼主が事前に事故やトラブルの予防に
努めなければならないんだなぁ、と
気づかされた事件でした。

うちの古い内装の取り壊しがほぼ終わる頃、
窓枠と窓ガラス業者の人がやってきた。

古い窓枠・窓ガラスを取り外して
新しいのを据え付けてもらうのだが、

「取り外した古い窓枠・窓ガラスは
 置いておいてくださいね」

と言うと、古い窓枠・窓ガラスは
引き取ることになっているとの一点張り。

古い窓ガラスはうちの義母が親戚にあげる約束を
していたので、残しておいてほしかったのだが、
業者さんは、古いのを引き取らせてもらえないなら、
窓ガラス外し料700元を払えと言う。

仕方がないので、古い窓枠・窓ガラスは
業者さんに引き渡すことにして、
取り外し開始。
後から契約書を読んでみると、小さい字で
古い窓枠・窓ガラスは業者が引き取る旨が
書かれていた。
そういう約束だったらしょうがないですね。
契約書をよく読んでいなかったこちらが悪いとはいえ、
こんなところで少しでも回収しようとする
業者も業者だなぁ。。。

さて朝7時から始まった窓枠の取り外しも終わり、
いざ新しい窓の据え付け時にまたトラブル発生。
現場監督が、窓ガラスに換気扇、ガス湯沸かし器などの
排気口を開けないといけないという。

さんざんもめた後、運び込んでいた新しい窓ガラスを
また工場に持ち帰って穴あけ加工。

それが終わって窓の据付けが終わると、
また現場監督が言った。

「窓枠が以前の位置より内よりになっている。
 窓枠業者に付け直しさせるべきだ」

というのだ。そうしないと、三方の窓枠の内側部分の
でっぱりの厚みが変わるので、見栄えがよくない、
と現場監督。

それを窓枠業者に言うと、

「雨が直接当たらないように、わざわざ位置を
 内側に寄せているのです」

と主張。

この他にも、窓の開閉位置が、
依頼したのと逆になっていたりして、もめにもめ、
結局、その日の晩、窓枠会社の女社長がうちまでやってきて、
3部屋+ベランダの窓の取替え合計8500元のところ、
200元値引きしてくれるということで決着がついた。

え?たったの200元だけって?

そう、でも社長がじきじきに来て説明してくれ、
雨よけのため、位置を内側に寄せたというのはどうやら本当らしく、
窓枠会社のミスは事前にその説明をしなかったことと、
窓の開閉位置のみ。
しかも、依頼したのより、逆に開閉するほうが
実は便利だったということが分かったので、
あまり強く値引きを主張しませんでした。

あとから考えてみるとあの現場監督、
自分の紹介した窓枠・窓ガラス業者を使わなかったから、
いやがらせでいろいろケチをつけていたのかも!?
監督はいつも現場でいろいろな施工を見ているから、
雨よけのことなど、きっと知っているはずだと
思うのだけれど。。。

とにかく、朝から晩までかかって、
もめにもめた窓枠・窓ガラスの取替えだったのでした。

現場監督さんにうちの古いセントラルヒーター50片を
500元で譲ることになって数日後のこと。

B&Qで購入した副材料が届き、
現場監督がつばめたちの代わりに
数を確認してサインをしてくれたはずなのだが、
義父が監督に内緒で数えてみると、
コンクリートと砂の袋が足りない。
義父が、

「他の材料はあまり見てないけど、
 コンクリートは余ったらうちで使いたいので、
 しっかり数を確かめてる」

というようなことを言うと、
気まずくなった現場監督、

「コンクリートは買った全部を使うか分からないから、
 一部はまだ部屋に運びこんでいない」

というようなことを白状。
でもそれだったら、私たちにそれを言うべきだし、
商品受け取りのサインはできないはずだ。
商品が不足しているのに、受け取ったことに
なっているのは明らかにおかしい。

計算してみると、どうやら約500元分の
コンクリートが届いていないよう。
はっきりとは言えないけど、
ヒーター片をタダで譲らなかったので、
気分を悪くして、届いた副材料から天引き(!?)
したのかも・・・。

本当は現場監督に任せないで、
副材料が届くたびに、うちの者が
ALLチェックしたらいいのだが、
それも大変だし、第一そんなことしても
監督が不正をしようとしたら、
いくらでもできるし。。。

チェック時点で購入レシートどおりの
副材料が届いていても、
その後、その材料をこっそり持ち帰って
ヤミ市場で売りさばくことだってできるのだ。

「あの材料はもう使いましたよ」

と言われたら、素人の私たちにはどこにどのぐらいの量の
材料を使うかなんて、全然分からないし、
「はぁ、そうですか」としか言いようがない。

それでも、今回のことで、
購入資材が届いたときのチェックを
監督に任せきりにするのは危ないということで、
資材が届いたときには、できるだけ
家の者が立ち会って数を数えることにしました。

はぁ~、監督を見張るのも気が抜けなくて大変です(笑)。

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