ニイハオ中国(つばめ)

戸田ゼミコラムのアーカイブです。このコラムはすでに連載を終了されています。

カテゴリ: 150回〜

今日から8月、
とうとうオリンピックまであと7日となりました。
日本人のつばめもなんだかドキドキしながら、
1日1日を過ごしています。

鳥の巣国家スタジアムでは、明日、
開会式の予行演習が行われるそうです。

実は7月にも一度予行演習をやっていて、
会場にいた韓国のあるテレビ局の人が
その模様を録画し、韓国で報道したとかで、
中国は遺憾の意を示しています。
開会式の内容を秘密にしておくのに
ずいぶん注意を払っていたようだから、
やっぱり事前に秘密を漏らされたら
がっかりでしょうね。

それはともかく、
地下鉄などの交通網も整備され、
街もオリンピックムードになってきました。

オリンピックグッズを売る専門店は
人であふれかえっています。
郵便局では鳥の巣スタジアムや水立方、
オリンピックマスコットがついた
切手やはがきが販売され、こちらも人だかり。

街角ではボランティアの服を着た老若男女が
辻辻に立ち、ちょっと歩くと彼らの姿を見ることができます。
すごい数の市民がボランティアとして参加していて、
市民のオリンピックに対する熱い思いが感じられます。

今日は王府井をお散歩してみましたが、
警察官の姿をたくさん見かけました。
ほんと、数十メートルごとにおまわりさんに
出会うという感じです。
でも、そのぐらい安全に気をつかってもらったほうが
市民としては安心できますね。

オリンピックが開かれる年に、
北京に居合わせたことを幸運に思います。
あと7日かと思うとドキドキワクワク、
楽しみで仕方ありません。

↓王府井の歩行者天国。一時期、工事であちこち埃だらけに
 なっていましたが、今は一部の建物を除いて、一応きれいな姿に。
 本日、新東安市場の向かいに楽天銀泰デパートがOPEN。
 高級ブランドがいっぱい入っています。

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去る7月25日から、各オリンピック会場で、
第4期チケット販売が始まったそうです。

第1~3期は中国銀行かネットを通しての
予約販売だったので、今回は初めての
会場での直接チケット現物販売となる。

だけど、直接チケットを手に入れるのは至難の技。
徹夜で野宿して並ぶ根性と覚悟があれば別だが、
つばめなど直接販売と聞いただけで
無理無理って思ってしまう。

でも、そんな根性がなくてもチケットを手に入れる方法はある。
チケットを売りたい人と買いたい人を結ぶネット掲示板の利用だ。
閉会式のチケットなど、一時は定価の3倍も5倍もの
値段で取引されていたようだが、7月30日の譲渡〆切の迫った今は
完全に買い手市場になっているみたいで、
定価で譲ってくれる人を探すのもそう難しくはない。

閉会式だと、 Aチケットが3000元、
       Bチケットが1500元、
       Cチケットが800元、
       Dチケットが400元、
       Eチケットが150元  が定価となっている。

価格の安いチケットは、自分で見に行くと決めて
手放さない人が多いので、人に譲るとなると
まだ多少プレミアがつくようだが、
自分で行く気がないのに予約でAチケットとか
買っちゃった人は、譲渡手続き〆切までに売り先を探すのに必死で、
原価だけでも回収したいという心理状態になっている模様。

だから、3000元ぐらい出すつもりがあれば、
譲ってくれる人は見つかると思います。
中国版のyahooとかで「奥運門票(オリンピックチケット)」
などと中国語で打ち込めば、いろいろ探せます。

チケットの高額転売は中国の法律で禁止されていますが、
定価譲渡だったらいいんじゃないかな。
偽物をつかまされないようにだけ気をつけないといけないけど。。。

ただ気をつけないといけないのは、
閉会式チケットの場合、話がついたら、
チケットを譲る人と譲られる人が一緒に中国銀行に行って、
チケットに登録されている写真情報の変更などの
書類手続きを行わなければならないこと。
譲る人の身分証コピーと
譲られる人の写真と身分証コピーがあれば、
代理人が手続きをしてもいいのですが、
これが結構面倒ですね。

しかも譲渡手続きは1回しかできないことになっているので、
譲ってもらった後、何かの事情で突然行けなくなっても、
他の人に再譲渡することはできません。

じゃあ、開・閉会式以外の一般の競技チケットはって?
これは写真などの登録もないので、変更手続き等も必要なく、
直接チケットをやり取りするだけで、面倒はありません。

・・・が、中国で人気のある種目のチケットは、
定価の5倍とか10倍とか、秘密裏にすごい値段がついてます。

ちなみに、中国での人気種目とは・・・

★バスケット
★陸上(特に劉翔の110mハードル)
★女子バレー
★卓球
★飛び込み
★バトミントン
★サッカー

などですね。日本で人気の野球などは、
こっちでは人気いまひとつですので、
そういうチケットなら案外あっさりと手に入るかも?
日本と中国の人気種目は、結構違いますからね。

実はつばめ、スポーツのことはよく分からないのですが、
ぜひ一度、鳥の巣オリンピックスタジアムで
オリンピックの興奮を味わってみたいという
野次馬根性だけはしっかり持ってます。
チケットはあるので、行く気満々なのですが。。。

行けなかったら、ホテルニューオータニ長富宮に設置される
「JOCジャパンハウス」で、北京日本人会の皆様方と一緒に
大型スクリーンで日本選手を応援することにしますか。

昨日、久しぶりに地下鉄に乗ったら、
改札が自動に変わっていた。

以前は窓口で紙の切符を買って、
改札の人に渡して入場する形だったのが、
自動券売機で切符を買って、
自動改札にかざして通るようになっていた。

飛行機搭乗時のような手荷物検査があると聞いていたが、
改札とずいぶん離れたところに
空港で荷物を通すベルトコンベアみたいなのが
あるだけで、無視して入っても
大丈夫なんじゃない?って思ったけど、
一応荷物をベルトコンベアに乗せて
チェックしてもらう。
袋の中に飲みかけのペットボトルがあったので、
何か言われるかな、とちょっと心配したけど
何も言われずそのままスルー。
まだ練習段階だから、チェックも厳しくないのかな。

数日前に地下鉄10号線、オリンピック支線、
そして空港エクスプレス線が開通。
予定よりもだいぶん遅れてギリギリの完成だけど、
これで元の地下鉄1号線、2号線、5号線とあわせて、
地下鉄網もかなり充実してきた感じ。
各地下鉄間の乗り換えも便利だしね。
オリンピック期間中は、これに加えて、
各地下鉄口やメイン地域と会場を結ぶ
オリンピックバスが35本ぐらい走る予定なので、
観客等の交通手段はそれなりに確保される模様。
当日のオリンピックチケットを持っている人は、
その日地下鉄やバスは無料で乗れるそうです。

つばめの手元には、1年前の第1期申し込みで当たった
数枚のオリンピックチケットが。
いけるかな~、いけないかな~、と思いつつ、
ひそかに会場へのアクセスを調べたりしているつばめです。

↓地下鉄の自動改札。切符をかざすとピンクの扉が開きます。

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先日、三里屯SOHOのモデルルームを見学してきた。
今はモデルルームのみで、建物は全然できていない。
けれども、中国ではできてない建物を先に販売することが
よくある。これもそのひとつ。

日本人向け無料雑誌「コンシェルジュ」に
モデルルームのことが載っていたので、
ちょっと覗いてみよう、ぐらいだったのが、
営業マンがぴったりついて、いろいろ説明してくれた。

「で、どのぐらいの部屋を購入予定ですか」

と具体的に聞かれたので、とりあえず
100㎡ぐらいの部屋を考えている、と言っておく。
100㎡で350万元~。日本円で5000万円の物件だ。
これでもマンションの中で一番小さい部屋で、
大きいのは500㎡もあるとか。

おしゃれなバーやショップ、レストランが軒を連ねる
三里屯の一等地にある総家具付の
いわゆるデザイナーズマンション。
この辺は各国大使館が多いから、
そういう人たちが住むようなところらしい。
まぁ、一般のホワイトカラーでは
手が出ないだろう。

モデルルームは広々として快適。
100㎡でもリビングやキッチンがゆったりとられていて、
洗面所とトイレが2箇所ある。

500㎡のは、リビングが2つあって、
玄関を入ったところのリビング以外に、
主寝室の前にもうひとつ。
寝室は4つ、主寝室につながる洗面所は、
出窓の総ガラス張りにひろーいバスタブ。いやー贅沢。
中庭のサンルームまであって、ほんとに素敵。

こんな部屋から、カクテル片手に
三里屯の夜景を眺めたりしている人は、
きっと考え方なんかも庶民とは全然違うんだろうな。
快適そのものの生活なんだろうな。。。

ここでつばめの空想が始まる。
このように生活が快適に満たされた人は、
何に関心を払うようになるのだろう。。。
やっぱり「健康」かな。
いくらお金があっても、病気になっては人生楽しめない。
だから食べるものに気をつけるようになり、
健康グッズをあれこれ試したり、
運動にいそしんだりするようになる。

じゃあ、お金があって、生活も快適で満たされており、
健康に恵まれた人は、何を求めるのか。

それは「愛」。
いくらお金があっても、愛だけはお金では買えないもの。
夫婦愛、家族愛、友人愛。。。
結局そういうのに恵まれた人は
幸せに満たされているといえるのではないだろうか。

そして、それが人間の幸福感を決める
一番重要なファクターなのではないかな、と思う。

だから、お金がなくても、健康がなくても、
人は心がけ次第で幸せになることができる。
人間ある意味、平等にできている。

お金、健康、仕事、やりがい。
何があっても、周りの人との間に愛がない生活は不幸である。
何はなくても、満たされた愛がある生活は幸せである。

そんなことを思いながらも、
モデルルームの素敵さに、いいなぁー、と
心奪われっぱなしのつばめであった。

↓SOHOモデルルーム。右に見えるのがサンルーム。
 こんなところでお茶したり、ガーデニングしたり、
 ボーっと日光浴しながら考え事するなんて優雅ですよね。
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去る7月14日、新聞を見ていると、

「オリンピック開幕式チケットの譲渡は
本日17時まで」

との見出しが。
ええーっ、とびっくり。
そんな大切なこと、いきなり今日の今日に
知らされても・・・。

慌てたのは、つばめが閉会式チケットを
持っているから。
北京オリンピックの開閉会式のチケットには、
購入者の名前が入っていて、
本人しかそのチケットを使用できないようになっている。
写真も提出させられたから、きっと入場の際に
チケットをかざすと機械に写真が出て
本人と照合するようにでもなっているのかな。
もし他の人に譲る場合、申請書に譲る相手の写真を添付して、
双方の身分証コピーを添えて、中国銀行の
オリンピックチケット代理販売係に提出しなければならない。

私はさすがに妊娠8ヶ月の身で、
ひとりで閉会式見に行く勇気はないから、
人に譲るつもりだったけど、
夫は、自分が閉会式を見に行くのか、
チケットを人に譲るのかはっきり言わないまま、
またしても出張に出てしまった。

開会式の譲渡〆切は本日と書いてあるけど、
閉会式チケットの譲渡〆切はいつなのか?
まさか開会式と同日〆切じゃないよね。。。

焦る気持ちを抑えて、
オリンピック組織委員会のHPを見ると、
6月18日付の情報として、
開会式、閉会式チケットの譲渡期限が
発表されていた。
それによると、閉会式チケットの譲渡〆切は
7月30日。

ほっ。とりあえずあと2週間はあるわけだ。
だけどねぇ、こんな重要なこと、
日本ならチケット販売前にそういうルールはすでに決まっており、
チケット配布時に注意事項として知らせるか、
そうでなければちゃんとチケット購入者個人に
事前に郵便なんかで知らせそうなものだが、
こちらでは、自分から常にHPや新聞などの情報に注意しておかなくては
そういう重要情報を見逃してしまう可能性あり。
向こうからこちらに親切に通知してくれることはないのだ。
知らなくて期限を過ぎてしまっても、誰も責任を取ってくれない。
3000元(約4.5万円)もするチケットなんだから、
もうちょっと親切にしてくれてもいいんじゃないの、と
思うのだが。。。

ともかく、この2週間の間に、
誰に譲るか決めて、譲渡手続きをしないといけないな。
きっと夫に譲ることになりそうだけどね。

↓オリンピックチケット。
 上の緑のが閉会式チケットです。
 これは3,000元のAクラスチケットですが、
ネット上で、原価の5~10倍の値段で取引されているとか。
開会式のチケットでは、5,000元のチケットが、
210,000元で取引された例があるそう。原価の40倍です!
(注:チケットの高額転売は違法)

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